子どもが生まれたとき、多くの親が学資保険に入る。
「子どものために」という気持ちで。担当者に勧められて。周りもみんな入っているから。
でも一度、数字で確認してほしい。
学資保険の返戻率を計算してみる
学資保険の返戻率は、商品にもよるが一般的に103〜108%程度が多い。
月1万円を18年間払い続けると、払込総額は216万円。返戻率105%なら受け取れるのは226万円。差額は10万円だ。
18年間で10万円。1年あたり約5,500円の利益。
これを多いと見るか、少ないと見るか。
同じお金をインデックス投資に置いたら
同じ月1万円を18年間、インデックス投資で運用した場合を比較する。
年率5%で複利運用できたとすると、18年後の資産は約340万円になる計算だ。払込総額216万円に対して、差額は124万円。
学資保険の10万円と、インデックス投資の124万円。同じ月1万円、同じ18年間で、約12倍の差が出る。
学資保険が悪いわけじゃない
学資保険には、インデックス投資にないメリットがある。
契約者(親)が亡くなった場合、以降の保険料が免除されて満額受け取れる。死亡保障が含まれているということだ。
ただし、その保障が本当に必要かどうかは、家族構成やすでに加入している生命保険の内容によって変わる。保障が二重になっているケースも多い。
「安全」の定義を見直す
学資保険は「安全」と感じられる。元本割れしない。確実に戻ってくる。
でも、物価が上がり続ける世界では、18年後に受け取る226万円の価値は、今の226万円より下がっている。実質的には目減りしている可能性がある。
本当の安全とは何か。それは「数字が減らないこと」ではなく、「お金の価値が保たれること」だと私は思っている。
今から変えられることがある
すでに学資保険に入っている場合、解約が正解とは限らない。解約返戻金が払込総額を下回る時期もある。今の契約内容と残り期間を確認した上で判断する必要がある。
ただ、まだ入っていないなら、選択肢を広げて考えてほしい。
子どものためにお金を準備したいという気持ちは正しい。その方法が、本当に最善かどうかを確認することも、親の仕事だと思う。
次回予告
次の記事では、「イデコとNISA、どちらを先にやるべきか」という話をする。どちらも税制優遇があるが、優先順位がある。

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