暴落がきても、売らなかった。それだけでよかった話

時間をかけてゆっくり育つ木のやわらかいイラスト。長期投資のイメージ

「暴落したらどうしよう」と思って、口座を開いたまま止まっている。そういう人がいたら、この記事を読んでほしい。わたし自身がずっとそうだった。本を何冊読んでも、最初の一歩が踏み出せなかった。でも実際にやってみてわかったのは、むずかしく考えすぎていたということだ。知っておくべきことは、本当に少ない。

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暴落は必ずくる。でも、必ず戻ってきた

リーマンショックのとき、世界中の市場が大きく下落した。コロナショックのときも同じだった。どちらも「もう終わりだ」という雰囲気が漂った。でも実際には、どちらも3年前後で元の水準に戻っている。

長期のチャートを見るとよくわかる。山と谷を繰り返しながら、全体としては右肩上がりを続けている。特にアメリカの株式市場は、これが100年以上続いてきた。下がることは、想定内のことだ。

こわいのは、下がることそのものじゃない。下がった瞬間にあわてて売ってしまうことだ。歴史を見れば、売った人だけが損を確定させてきた。持ち続けた人は、戻ってくるのを待てばよかった。

アメリカ株が、ずっと強い理由

S&P500という指数がある。アメリカを代表する500社をまとめたもので、成長している会社は組み入れられ、落ちてきた会社は外れていく。常に「今のアメリカのいいところ」が更新され続けている、そういう仕組みだ。

ドルは今も世界の基軸通貨だ。テクノロジーの中心地もアメリカにある。もちろんそれがずっと続く保証はない。でも少なくとも今は、そこに乗っておくのが手堅い選択だと思っている。

個別の会社を選ぶ必要はない。S&P500に連動するインデックスファンドを買えば、それだけで500社に分散して投資していることになる。自分でリサーチしなくても、市場全体の成長に乗れる。

コストを制する者が、長期投資を制する

投資信託には、信託報酬と呼ばれる運用コストがかかる。毎年、資産の何パーセントかが引かれていく。この数字が小さいか大きいかは、10年・20年という単位では大きな差になる。

バンガード社は、このコストをとことん低くすることを理念にしてきた会社だ。「運用会社が儲けすぎるのはおかしい。利益は投資家に返すべきだ」という考えのもとで設立された。SBIのVシリーズは、そのバンガードの指数に連動した投資信託で、コストの低さとシンプルな設計が特徴だ。

難しいことを考えなくていい。コストが低くて、S&P500や全米株式に連動しているものを選ぶ。それだけでいい。

円だけで持っていると、知らずに損をする

資産をすべて日本円で持っていると、円安のときに実質的な価値が下がる。「損した」とは感じにくいけれど、確実に起きていることだ。茹でガエルみたいなもの。

反対に、ドル建ての資産を持っていれば、円安のときに円換算での資産が増える。わたし自身、それを体験した。円安が進んだ局面でも、ドル資産を持っていたおかげで資産全体が守られた。

これが分散の本当の意味だと思っている。株と債券に分けるだけでなく、通貨も分けておく。日本に住んでいても、資産を円一択にしない方がいい。

出口を決めておくと、暴落が怖くなくなる

投資でいちばんむずかしいのは、タイミングを読むことじゃない。下がったときに動じないことだ。そのためにいちばん効くのが、最初から「いつ使うか」を決めておくことだ。

たとえば、子どもの教育費として10年後に使いたい。なら7〜8年はそのままにしておいて、使う5年前くらいから少しずつ現金化していく。タイミングを読もうとしなくていい。使う時期から逆算するだけ。

この「出口」が決まっていると、途中で下がっても「まだ使わないから大丈夫」と思える。感情で動かないための、いちばんシンプルな仕組みだ。

むずかしい知識はいらない。仕組みをひとつ理解して、あとは放っておける場所に置く。それだけで、お金は時間をかけて育っていく。わたしが学んだのは、そういうシンプルなことだった。まず口座を開く。次に積立の設定をする。それだけで、もう動き出している。

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この記事を書いた人

KINUKOこと内山亜希
・27歳で結婚、30代で離婚。体外受精、特別養子縁組、DINKsの模索を経て、40代で3児の母に
・婚活カウンセラー/3つの結婚相談所を運営
・伴走のプロ、社会福祉士のわたしが幸せへの伏線化を個別サポートします

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