実母と同居して、口論した夜のはなし。AIで見えた、お互いの気持ち。

猫の額ほどの小さなリビングで6人が暮らすあたたかなイメージイラスト

最近、また母と言い合いになった。
発端はいつも、小さなことだ。
でも冷静になったとき、ふと試してみたことがある。

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猫の額で、6人が暮らしている

わが家には今、6人がいる。
夫と私、3歳の子と2歳の双子、そして私の実母。
決して広くはない家に、全員で暮らしている。

同居を選んだのには、理由があった。
私の仕事が忙しくなってきて、子育ての手が必要だった。
母としては、話が通じるようになってきた上の子と一緒に過ごせる時間が増えるから楽しみということだった。
そのふたつが重なって、一緒に暮らすことになった。

母は2部屋を私たちに譲ってくれた。
毎日、子どもたちのために料理を作ってくれる。
それはほんとうに、ありがたいことだと思っている。

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歩み寄ろうとしたら、口論になった

ある日、子どもの様子を積極的に伝えに行った。
コミュニケーションを増やそうとしていたから。
でも話はいつの間にかふくらんで、「片付かない」「散らかっている」という方向へ流れていった。

夫は廊下のものを片付けていた。
生活の動線をつくろうと、少しずつ動いていた。
でもそういう変化は見えないまま、「まだ足りない」だけが積み重なっていく。

私は毎日カフェに行くようになった。
家の中では、ことあるごとに母の建設的とは言えない話に捕まって、仕事に集中できなくなっていたから。
それはそれで必要なことだったかもしれない。
でも、家がリラックスできる場所じゃないというのは、やっぱりしんどかった。
玄関を開けた瞬間の空気を、毎日少し重く感じていた。

冷静になって、母の立場でAIに聞いてみた

怒りが落ち着いてきたとき、ふと思った。
母は今、どんな気持ちでいるんだろう、と。

試しに、AIに相談してみることにした。
ただし、私の立場ではなく——母の立場として。
「部屋を2つ譲って同居を受け入れた。毎日料理を作っている。でも片付かない。感謝されていない気がする」
そういう形で入力して、AIにアドバイスを求めた。

返ってきた文章を読んで、少し静かな気持ちになった。

母の側から見たら、彼女も「わかってもらえていない」と感じているのかもしれない。
片付かないのは手を抜いているからじゃない——頭ではわかっていても、目に映る現実は毎日そこにある。
丁寧に料理を作っても、お弁当を買ってきた日には空振り感がある。
そういうことが、少しずつ積み重なっているのかもしれない。

責める気持ちよりも先に、そっか、という気持ちが来た。
母も、私も、夫も、みんな同じ家にいながら、それぞれに「もう少しこうだったら」と思っている。
それはある意味、当たり前のことなのかもしれない。

AIが返してくれた言葉は、私への助言じゃなかった。
でも、読んでいたら、相手の輪郭が少しだけはっきりした。
そういう使い方もあるんだな、と思った。

同居に「出口」を持つことにした

夫とも、改めて話した。
最初は「小学校の中高学年ごろまで」と思っていた同居。
それが「入学前までかな」に変わって、今は来年度に出ていく選択肢も、うっすら見えている。

「出口を持つこと」は、逃げじゃないと思っている。
終わりが見えると、今をどう過ごすかが変わる。
期限があるから、今できる歩み寄りを探せる気がする。

まだ答えは出ていない。
でも「いつまでもこのまま」じゃないとわかっているだけで、少し息ができる。

母のことは、好きだ。
夫も、母をないがしろにしたいわけじゃない。むしろよく考えてくれている。
みんな、ただちょっと余裕がなくて、うまく噛み合っていないだけだと思う。
そう思えるようになったのは、あのAIの回答を読んでからだった。

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この記事を書いた人

KINUKOこと内山亜希
・27歳で結婚、30代で離婚。体外受精、特別養子縁組、DINKsの模索を経て、40代で3児の母に
・婚活カウンセラー/3つの結婚相談所を運営
・伴走のプロ、社会福祉士のわたしが幸せへの伏線化を個別サポートします

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